関係構築のための言葉選び、阻害に繋がり得る言葉選び
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現場での場づくり・育成
研修・育成を行うに当たって、新人・後輩に向けて声かけをする場面が出てくると思います。
説明途中の理解度確認や、各自で課題を進めているときの状況確認等で。
この記事では、そのようなときに何を意識してどのように声かけするかについて、記載していきます。
声かけの目的は、主に下記2つかと思われます。
このうちの「話しやすい・訊きやすい雰囲気づくり」を、ここでは掘り下げていきます。
話しやすい・訊きやすい雰囲気づくりのためには、どのようなアプローチが考えられるでしょうか?
表情や仕種、目線を合わせる等、様々なものがあるかと思いますが、ここでは文脈に焦点を当てていきます。
何の話をしているかの認識合わせ、と言い換えても良いかもしれません。
声かけに対してどのような反応になるかは、声かけ時の文脈に左右されやすいと考えます。
文脈を限定し過ぎるとそれ以外の反応がしづらくなり、文脈を設定しなさ過ぎると何と返したら良いかの迷いが生じやすくなると思われます。
文脈を限定し過ぎてもしなさ過ぎても、反応のしづらさが起こり得ます。
声かけに正解はありませんが、少しでも反応しやすくするために、工夫の余地はあると考えます。
その工夫とは、複数選択肢の提示です。
「AでもBでも、それ以外でも構わないです」というような提示の仕方です。
例えば、下記のような形です。
その時々の場面に応じて声かけの仕方は変わってくるかと思います。
複数選択肢の提示をしようとすると、声かけが冗長に感じられる懸念もあります。
ですが、文脈をどの程度限定しているかに意識的になることで、新人・後輩が反応しやすい環境をつくる一助になるのでは、と考えます。