モチベーション向上のために、取り組むことを自分で選んでもらう
この記事では、下記を解消するための手掛かりとして
「取り組むことを自分で選んでもらう」
というアプローチについて記載していきます。
- 新人・後輩のモチベーションが下がり気味
モチベーションが上がらない現状
新人・後輩に課題や業務を取り組んでもらう際、「モチベーションが高い状況で臨んで欲しい」と考えている研修・育成担当者は多いのではないでしょうか。
しかし、特に最初の頃は新人・後輩が出来ることも限られており、割り振るものも決まっていることが多いです。
割り振ったものに興味関心を持てないと、受け身になってモチベーションも下がりがちです。
自分でやることを選んでもらう
割り振るものが決まっている状況下でも、新人・後輩のモチベーションを上げるために「取り組むことを自分で選んでもらう」というアプローチが挙げられます。
「○○をしてください」
のように指示を受けて取り組むだけの状況より
「○○をします」
のようにこれから取り組む課題・作業を新人・後輩自身に選んでもらった方が、より主体的な姿勢になり、モチベーションも上がりやすくなると思われます。
とはいうものの、割り振るものや順番が決まっている状況下では、選んでもらうことは出来ないのではないか、と考える向きもあるでしょう。
具体的なアプローチ
新人・後輩に取り組むことを選んでもらうための具体的なアプローチとして、下記3つが挙げられます。
時間が限られている等の制限で、実施出来ないときもあると思われます。
ですので、出来そうなときに少しずつ試していく想定です。
次に進むか、復習・ふりかえりをするかを選んでもらう
- 次々に課題・業務をこなしていきたい
- 一区切り付いたら、学んだことを覚えたり理解を深めたりしたい
というように、人や状況に応じて、すぐに次に進みたいかどうかは変わってくると思われます。
例えば、「復習が大事だから毎回復習の時間を取る」というように必ず一定時間取るようにしているとします。
その場合、復習の時間を取っても「理解したからさっさと次に進みたい」と新人・後輩が考えていると、退屈な時間になるかもしれません。
自分で選んで復習・ふりかえりの時間を取る場合は、何を復習したいかのイメージがあるため、「時間を有効活用しよう」とモチベーションを上げて臨んでもらえるのではないでしょうか。
事前説明の情報量を選んでもらう
課題・業務に取り組む際、事前説明を行う場合があります。
その際の情報量を選んでもらうアプローチです。
- 最低限の情報
- 中程度の情報
- 最大限の情報
同じ課題・業務に取り組むにしても、事前にどれだけ説明を受けるかで難易度は変わってきます。
新人・後輩が退屈さを感じている場合は、情報で難易度を調整することで、モチベーションが上がるかもしれません。
情報量の調整が難しい場合は、事前説明を「する」「しない」の2択提示も1つかと思われます。
取り組む順番を選んでもらう
課題・業務の順番を調整出来る場合、どれから取り組むかを選んでもらうアプローチです。
研修・育成担当者の視点で「この順番が分かりやすいだろう」というものはあるかと思います。
ただ、実際にどの順番だと理解しやすいかは人によって異なってきます。
順番の調整が出来る状況であれば、選んでもらうことでその人の興味関心や得手不得手が見えてくるかもしれません。
各選択肢がよく分からないままだと選ぶのが難しいので、ある程度各選択肢の説明は必要になってきます。
参考情報
オートクライン
簡単に言うと、「自分が発言する際、発言内容を相手だけでなく自分自身も聞いている」という現象のことです。
何を選ぶかを声に出して伝えてもらうことで、自分でその選択を認識しやすくなります。
選んでもらう際は、身振り手振りだけではなく、声に出して伝えてもらうことが重要と思われます。