自主性を育むために、意見を真摯に受け止める
研修・育成の場において、新人・後輩から業務・課題について意見をもらう機会があるかと思います。
- 「△△は、このやり方だとスムーズに出来るのではないでしょうか?」
- 「■■についてこのように考えたので、○○という判断をしました」
このような意見を真摯に受け止めて修正・改善することは、新人・後輩の自主性を育むことに繋がると考えます。
新人・後輩からの意見
新人・後輩から出てくる意見は、2種類あると考えます。
- 細部についての意見
- 大枠・方針についての意見
前者は、「○○の課題については、△△の説明をもう少し詳しくした方法が良いのではないでしょうか?」といった形のものです。
大枠・方針については同じであるため、比較的受け容れやすいのではないかと思われます。
後者は、「○○という業務をしてますが、△△はやらなくても良いのではないでしょうか?」といった形のものです。
内容によっては、受け容れにくかったり、否定的に捉えてしまうかもしれません。
否定的なフィードバック体験
筆者が過去に大枠・方針についての意見を上司に提示した際、
「○○については、あなたが考えたり判断したりするものではないです」
というようなフィードバックを受けたことがあります。
納得出来る内容ではありましたが、「この人には意見を出しづらい」と感じる体験でした。
この体験を受けて、自分が対応する際には、少しでも意見が出しやすい環境を目指そう、という思いを強めました。
意見を受けて、可能な範囲で対応する
新人・後輩から意見が出しやすい環境を整えたとして、それで終わりではないと思われます。
意見を受けて修正・改善に繋げなければ、「意見は出しやすいけど、意見を出しても変わらない」というように、意見を出すことに無力感を感じるようになる懸念もあります。
そのため、意見を受けたら、下記いずれかを可能な範囲で実施していくことが重要と考えます。
- 意見を受けて、修正・改善を実施
- 意見を出してくれたことに感謝を伝えて、その意見を採用しない理由を伝える
このような対応を重ねていくと、新人・後輩から継続的に修正・改善に繋がる意見が出やすくなるのではないでしょうか。
受け止める姿勢
新人・後輩からの意見は、不平不満や批判の形で出てくることもあるでしょう。
全てを活用するのは難しいかもしれません。
そのような中で、可能な範囲で受け止めて修正・改善に繋げていけたら、と筆者は考えています。